【寺院名】放光山 神光院(じんこういん)
【宗派名】真言宗系単立 別格本山
【別名】上の弘法さん
【住所】京都府京都市北区西賀茂神光院町120
【本尊】弘法大師座像
【開山】慶円上人
【開基】
【由緒】神光院は真言宗弘法大師の霊場で、東寺、仁和寺と共に京都三弘法の1つとして有名な名刹である。往古は瓦屋寺と呼ばれ、御所に奉納する瓦製作の職人の宿所に使用されていたと言う。弘法大師42才の夏、この寺で90日間修行し、この地を去るにあたって、庶民との離別を悲しみ、境内の池に自らの姿をうつして自像を刻み、諸病災厄除を誓願した。現在本堂安置の本尊はこの像であると伝えられている。その後、建保5年(1217)上賀茂神社社務職、松下能久が加茂明神の霊夢により、大和三輪の慶円上人を請じて境内に一宇を建立し、放光山神光院と称し、現在に至っている。また、同寺山門を入った左側の茶所は蓮月庵と言い、明治の女流歌人大田垣蓮月尼が、慶応2年(1866)76才の秋から明治8年(1874)85才の臨終までの10年間、隠棲した草庵で、多くの歌が残されている。
【寺宝】仏眼曼荼羅(重文)/弘法大師像/薬師如来立像/愛染明王坐像/不動明王/十一面観音立像/その他、多数あり