【寺院名】華頂山 知恩院(ちおんいん)
【宗派名】浄土宗 総本山
【別名】
【住所】京都府京都市東山区林下町
【本尊】阿弥陀如来
【開山】法然上人
【開基】
【由緒】知恩院は、正式には華頂山知恩教院大谷寺と称し、浄土宗の総本山である。法然上人(1133-1212)の庵室のあとへ、遺弟源智が廟堂を建て大谷寺とした。その後、応仁の乱(1467-1477)の兵火に遭い、一時近江の現在の新知恩院に移ったが、11年後に再建され、大永4年(1524)、後柏原天皇から浄土宗総本寺を称することを許された。徳川氏が有力な檀家であったため、徳川幕府が勢力を増すにつれて大きくなり、現在の堂宇は家光の時に再建されたものである。御影堂は法然上人の木像が安置してあり、単層入母屋、本瓦葺きで24間に19間という雄大なもので、正面の軒裏にある古びた傘は、左甚五郎の忘れ傘などといわれ、歩くと妙音を発する鶯張りの廊下とともに名高い。現在御影堂、大方丈、小方丈、経蔵、勢至堂、三門は、いずれも国の重要文化財に指定されている。
【寺宝】紙本著色法然上人絵伝--絵は土佐吉光、詞書は後伏見天皇ほか7名の筆といわれる。/絹本着色二十五菩薩来迎図一幅/書跡菩薩処胎経五帖 ほか3点ともに国宝である。/三門(重文)--5間三戸の楼門で我国最大の門である。/その他、多数あり