【寺院名】宝珠山 東妙寺(とうみょうじ)
【宗派名】真言律宗
【別名】
【住所】佐賀県神埼郡三田川町大字田手1728
【本尊】釋迦如来
【開山】唯円上人
【開基】
【由緒】宝珠山東妙寺は、奈良の西大寺を本山とする真言律宗(西大寺派)の古刹で、第91代後宇多天皇の蒙古掃討、降伏退散の勅願祈祷寺として建立され、開基は唯円上人(佐々木高綱の末弟)である。寺領3300町歩、本堂・庫裡・僧房・五重塔・鐘樓・仁王大門を備えた大寺で、石塔院、妙法寺と並び田手三山と称されていた。東妙寺とは川をへだてて位置していた妙法寺は廃寺になってしまったが、その丘陵は、吉野ケ里遺跡の南端にあり、昔からのまほろばの地であり、本尊は今は東妙寺に祀られ、重要文化財となっている。その後は、幾多の興亡盛衰をくり返してきたが、大正9年(1220)頃から檀家が出来はじめ、現在では26軒の檀家と3,000人からの信者がある。また、同寺を展望した絵画「東妙寺古図」は、その時代の寺院建築を知る貴重な資料となっている。
【寺宝】釈迦如来座像(重文)/聖観音立像(重文)/懐良親王御真筆梵網経(重文)/東妙寺・妙法寺古図(国重文)/巻物三巻(国重文)/大黒天/十一面観音/足利尊氏の像/その他多数