【寺院名】吸江山 平田寺(へいでんじ)
【宗派名】臨済宗妙心寺派 準別格地二級
【別名】
【住所】静岡県榛原郡相良町大江459
【本尊】釋迦牟尼佛(華厳の釈迦)
【開山】竜峯宏雲
【開基】上杉憲藤
【由緒】平田寺の開創は古く弘安6年(1283)で、開山は仏光国師無学祖元の孫弟子で竜峯宏雲といって足利尊氏の伯父にあたると伝えられており、元来円覚寺末であり地方諸山に列した。このことは方廣寺の開山無文元選禅師の語録に記されている。戦国末に到って戦火に遭い廃絶に頻したが、徳川家康の信を得た妙心寺派の清庵宗徹禅師によって復興され妙心寺末に転じた。その後、相良城主となった田沼(意次)家の菩提寺とされた。境内には樹齢300年を超える老松が十数本、その翠を誇り、禅宗古刹の風格がある。開創の鎌倉時代からの「古文書」群は、県指定の文化財となっている。その他に県文化財として、鎌倉時代の年記のある石造宝塔1基があり、また白鳳期の金銅造の小さな聖観音像(東京国立博物館で催された「金銅佛展」に出陳されたもの)がある。また国宝である「聖武天皇勅書」を所蔵することで知られている。
【寺宝】聖武天皇勅書 1巻(国宝)/平田寺古文書群(県文)/石造宝塔(県文)/聖観音像/開山墓跡発堀品多数/その他