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続・質問帳

若林隆壽

質問

お寺のご本堂の「落慶式(らっけいしき)」に伺うときの服装を教えてください。

回答

若林隆壽

   お寺=仏事=不祝儀(ぶしゅうぎ)=喪服(もふく)と考える方も多いかもしれませんが、「落慶式」は立派な祝儀、お祝いですから、当然そうした服装になります。友人、知人の結婚披露宴に伺う際の服装に準ずるといえばよいかもしれません。総代(そうだい)や世話人、あるいは建設委員などの役職につかれている場合は、男性ならモーニングや略礼服(りゃくれいふく)でネクタイも祝儀用、女性は和装なら訪問着か附下(つけさげ)で、紋(もん)が入っていればより正装(せいそう)となります。留(と)め袖(そで)は黒にしろ色にしろ、どちらかといえば「身内(みうち)」の服装ですから、そこまでの必要はありません。洋装ならスーツが望ましいでしょう。
 一般の檀信徒(だんしんと)の方は、Tシャツにジーンズ、サンダル履きといったようなラフなスタイルでなく、一応あらたまった形ならばどんな服装でも男性ならダークスーツ(もちろん黒ネクタイは禁物です)、女性なら黒以外の色のワンピースで十分です。和装なら色無地の三つ紋か一つ紋で、合わせる帯は袋帯(ふくろおび)です。小紋(こもん)に名古屋帯ではカジュアルすぎて相応(ふさわ)しくありません。
  最近は一生の間に何度とない「ハレ」と、日常生活である「ケ」との境(さかい)が曖昧(あいまい)になった上に、その普段の生活の中でも「クールビズ」のようなカジュアル化が進んでいます。
 ご本堂の「落慶式」はお寺やご住職のみならず、檀信徒の皆さんにとっても「晴れの日」です。どうぞきちんとした服装でお出かけ下さい。

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