質問
★新婚家庭です。夫婦とも両親は健在なのですがお仏壇は必要でしょうか。
回答
若林隆壽
このごろは、花嫁が一方的に持参するいわゆる「嫁入り道具」ではなく、家具などは、住宅事情を十分に考慮しながら、二人で一緒に選ぶことが多いようです。
しかし、それだけに、お仏壇にまで気が回らないのがほとんどのケースではないでしょうか。
お仏壇は、嬉しいとき、腹の立つとき、悲しいとき、楽しいとき、これからのお二人の生活を見守っていただき、 心の支えになってくださる仏さま(お内仏)をお祀りするところです。
ですから、ご両親が健在かどうかは関係ありません。
どうぞ、現在の自分たち、ご両親には、それに連なる数限りない ご先祖さまがいらっしゃることをお考え下さい。
そうすれば、お仏壇が必要かどうかは、近親に亡くなった方があるかないかで決まるものではないと、ご理解いただけるでしょう。
昔から、「かまど一つ作ったら、まず、仏壇を備えよ」(独立した所帯を持ったら、必ずお仏壇を設けなさい)といわれます。
大きいものでなくても結構です。 新婚生活に見合ったものを是非ご用意下さい。
夫婦別姓の問題同様、お内仏として、夫と妻、どちらの家の宗旨のご本尊さまをお祀りするかと いうことが、問題になるかもしれませんが、お互いの知恵を出し合って、お仏壇(ご本尊さま)の購入をすばらしい出発点になさってください。