応急手当に関する現状と提案

現状

善意に法的責任なし蘇生法…運命わける4分間国内線で救命医療
救急救命、秋田市に学べ船橋市が全公立学校に常備

救命というかけがえのない行為−意識レベルの改革を!

応急手当の実施は、その場に居合わせた人が、積極的に行わなければなりません。つまり、一人一人が他人の命を助けることの大切さを認識し、勇気をもって実行しようとしなければ無意味なのです。その意味で、応急手当の講習の充実はもとより、制度的な改善と並行して、今後、個人の意識レベルの改革と多角的な取り組みを各方面が一体となって推進していく必要があり、強く希望しています。
下記に紹介する記事を是非ご参照下さい。


 

船橋市が酸素自動蘇生器−全公立学校に常備−

1994年(平成6年)3月8日−毎日新聞掲載

『救急医療先進都市づくりを進めている船橋市は4月から、のどに詰まった異物の除去や酸素吸入ができる酸素自動蘇生器を、市内の公立学校全84校に常備することを決めた。(中略)同市では、夏季のプール授業やぜんそく、嘔吐など不測の事態が心配される学校現場で、可能な限りの応急措置ができれば命を落とす危険も減少する、と判断。市立の全小・中・高校や養護学校に設けることにした。』 ※千葉県内では他に八千代市、柏市で全校常備
−記事内の酸素自動蘇生器紹介内容−
持ち運び可能で、窒息や喘息などによる呼吸困難状態の患者に酸素を与えたり、のどの異物を酸素ボンベの圧力を利用して吸引したりできる。


酸素吸入器が生徒の命救う

1995年(平成7年)9月28日−毎日新聞掲載

『船橋市立大穴中学校のサッカー部に所属する2年生の男子生徒(14)が、体育の授業中に突然心臓停止状態に陥ったが、指導教諭らの機敏な酸素吸入や人工呼吸などで一命を取り留めた。同市では酸素吸入器を全校に配置しており、今回はそれが功を奏した形となった。心肺停止事故は、数分間が生死を分けるといわれるだけに、今後、他の自治体の先例にもなりそうだ。』


◆船橋市医療センター◆

    男子生徒が運ばれた船橋市医療センターの金弘救命救急センター長(話)
    「心肺停止では呼吸停止後、4分以内に酸素吸入や、人工呼吸などの処置、8分以内に救急救命士や医師による電気療法が必要とされる。今回は患者が若く体力があったこともあるが、担当教諭らによる適切な処置とドクターカー、救命救急センターとの迅速な連携が生かされ、役に立った」

◆船橋市の救急救命対策の整備◆

  1. 1992年度から中学三年生の保健体育の授業に人形を使った心肺蘇生法の
    実習を採用 ⇒ 指導教諭らが救助に熟練
  2. 1994年度から学校内に酸素吸入器を配置
  3. 1993年度から24時間体制ドクターカーの運用
    船橋市ではこの事故について上記の整備体制などが大きな効果をあげた、
    としています。

◆防災用にも重要な人工呼吸器◆

    防災対策用医療用品の中で、重要でありながら見落とされているのが人工呼吸器です。災害時には救急車の到着も遅くなります。その間、誰でもがワンタッチで人工呼吸ができるセーフティOQがあれば、確実な応急手当を行うことができます。

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